茨城へ変わった色したダンゴムシを探しに行った話
2022.11.29.茨城採集まとめ
朝から悪天予報だった空は、今頃になって雨が降りだした。先程から風も強まり宿の窓硝子を激しく叩きはじめている。
そんな雨音と仲間たちの賑やかな寝息を聴きながら、この旅の発見を誰かに伝えたくて、たまらず筆をとっている。
今回の旅の目的は、何度かSNSでも話題にあがった『茨城県の何処に生息しているらしい綺麗な変わった色したタテジマコシビロダンゴムシ』を見つける事でした。
結果から言ってしまえば、文献を参考に目星をつけた霞ヶ浦周辺のポイントは惨敗で、稀にトウキョウコシビロダンゴムシの生息が確認できたぐらいでした。
そもそも気になる森は全て小さな神社や霊廟、墓地の杜でその独特の雰囲気に押されて引き返してしまっていました。
きっとそんな森に彼らはいたのだろう。
それはこの後、どうしても予感を捨てきれずシイやカシの優占する森を探して移動した先で念願のダンゴムシ達の発見に至ったからです。
叫ぶ仲間の元に駆け寄ると、足元に転がる朽木の裏に沢山のタテジマコシビロダンゴムシがいました。
感無量である。南伊豆で捕れたタテジマコシビロダンゴムシとは明らかに違う。
体長は米粒程の個体がほとんどで5mmをこえた個体は稀でした。それでいて美しい。黄色の縦縞模様が特徴的なダンゴムシです。
それからはあっという間に時間が過ぎました。
流石に悪天予報を危惧して、この日は車中泊を断念。
翌朝は市場で朝食をとり、大満足で帰路につきました。