だんご虫の飼育日記

ダンゴムシ飼育の探究や採集などの日々の記録です。

なぜ脱腐葉土飼育なのか?

先日、みけさんは腐葉土アンチなのですか?と率直な質問を頂いたので、それについて書いてみる事にしました。

 

まず、先に申しますが僕は決して腐葉土が嫌いなわけではありません。

腐葉土はとても優秀な餌で、カルシウム材との兼用で多くの種類を終生飼育可能です。

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ただし、腐葉土飼育となると話は別です。

 

飼育過程でコバエなどの雑虫が湧きやすく、一緒に暮らす家族に気を遣ってました。

 

また、腐葉土は学生の頃に『レジオネラ菌の感染源となった事例があるから、取り扱いは注意してほしい』と講師から、たびたび注意をうけた資材でした。

 

加えてリセット作業や、その後の残土の保管が煩わしく、どうにか衛生的で掃除が楽な飼育は出来ないか?と考案したのが、ソイル飼育法になります。

 

そんなわけで、いまでは脱腐葉土飼育、ソイル飼育で全てのダンゴムシを飼っています。

 

その想定外のメリットが餌を求めて餌皿に集まる観察のしやすさと、栄養満点な配合餌を主食に出来るので幼体の成熟が早く、抱卵サイクルも短い気がします。

 

とはいえ、全く腐葉土を使ってわけでは無いんですよ??

 

冷凍殺虫処理した腐葉土からふるいで大きなものを選別して乾燥させた『餌用乾燥腐葉土』を作ってます。


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完成品は小分けしてカメラ用乾燥剤を入れて密閉して保管します。

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これを雑虫の温床にならない程度に、数枚ほど床材に撒いてます。

 

そして食べ切ったら、また数枚与えてます。

 

何故か?

 

それは、配合飼料が嗜好性高いため、世話をサボると餌切れを起こしやすく、逆に高栄養なためか飽きなのか食が鈍る時期があるためです。

 

食べ残しが増えたからと、ダンゴムシが弱る事はないのですが(←ここ重要)、毎度カビた餌を掃除するのが面倒で、今では腐葉土や乾燥葛餌しか与えない時期をわざと設けてます。

 

また、オカダンゴムシなどの幼体や小型種は餌皿まで集まる事が大変なようで、成長にバラツキがあったのでパラパラと撒いて補助餌にしてます。

 

ちなみに乾燥腐葉土は、置きエサとしても使い勝手が良く、留守が長くなっても酷く腐敗しないので重宝してます。乾燥させているので、与えても飼育容器の湿度に影響ありません。

 

と今回は、長々と何故脱腐葉土を始めたのか、腐葉土アンチなのか?について書いてみました。

 

ちなみに、私のモットーは、言うなれば『雑虫ゼロな丁寧な暮らしのおしゃれな飼育法』です(笑)

 

その手間も世話の時間も楽しみです。

 

今回の餌用乾燥腐葉土も、製作に1週間程かけてますが、この処理と気を遣う与え方で驚くぐらい虫が湧きませんし、今回5Lの腐葉土を2年ぶりに買いました。

 

一度作ると長く使えるので、家族の目を盗んで冷凍庫使ったり、腐葉土いじるのも最小限で済みます!是非試してみて下さい(苦笑)。

 

あ、最後に、作業が終わったら必ず床を確認して下さい。掃除機を必ずかけましょう。腐葉土は黒いので小さな破片も目立ちます。同居人が非生き物飼育者の方々は特にご注意下さい!

 

それでは、今後とも皆さんをダンゴムシ飼育の沼へと誘う魅力的な飼い方を探究してまいりますので、よろしくお願いします(^^)