だんご虫の飼育日記

ダンゴムシ飼育の探究や採集などの日々の記録です。

大型ワラジムシの飼育法

我が家では今ではダンゴムシを中心に蒐集と飼育をしていますが、以前は10種程のワラジムシも飼育していました。

 

そのなかで力を入れてきたのが...

 

Porcellio flavomarginatus

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Porcellio expansus

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Porcellio magnificus

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この3種類の飼育でした。特にエキスパンは、当時は飼育法も分からず、癖のあるワラジムシとして皆さん失敗と挑戦を繰り返しながら苦労して増やした思い出深いワラジムシです。

 

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そんなワラジムシの飼育ですが、我が家ではどの種類も同じレイアウトで床材もヤシガラとオリジナルブレンドのソイルを主に使用しています。

 

容器はクリアースライダーに35mmの通気口を開けたものを愛用してます。

 

セッティングポイントは通気性の確保と乾湿をしっかり分けたセッティングです。そして、エキスパンなど共食いや子持ちの雌が突然死する種は、その予防にシェルターを立体的に不足なく用意して、まめにボレー粉を撒いてます。

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保水材については当時はミズゴケを愛用してましたが劣化しやすい点と、彼らは多湿に弱いくせに乾湿を付けたセッティングではその周りや裏側に集まりだして給水のたびに溺死させたり弱らせたので使用を断念しました。

 

特にP. flavomarginatusは霧吹きで濡れただけで弱り、ミズゴケを使うと中に潜り込んで溺れ死ぬので苦労しました。

 

その解決策として、今は生花用吸水スポンジのオアシスを嵌め込んで、そこに注水しています。

※オアシスは、その原材料の特性から水を含むと酸性となります。製品によってその度合いは様々ですので参考にする場合は注意しましょう。我が家ではガーベラなどの酸に弱い花用の水を含んでも中性を保つ製品を使っています。

 

ちなみには、エキスパンには産地違いのPorcellio expansus ssp. “Orange ”という種類があります。

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その特徴はエキスパンに比べ体色に赤みを帯び、かなり大型になります。飼育は難しくpHに気を遣う種類なようですが、こちらのワラジムシも上記の飼育法で繁殖に成功しました。

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マグニに迫るボリュームある体長と餌で赤みを色揚げできるため、非常に飼いごたえある大好きなワラジムシです。